2002/01/06 お正月の縁起の良い珍客
正月2日、我が家に今だかってないすごい、そしてきっと一生かかってもあえないかもしれない珍しい客が舞い込みました。庭でカラスが何羽かけたたましく鳴いてるかと思った次の瞬間、居間のガラスに「ゴン!」と何かがぶつかる音がしたので見てみると、茶色い耳のあるいつも見る鳥とはちょっと違う少し大きめの鳥が羽を広げて横たわっているのです。すぐそこの電線にはカラスが4羽狙っているのが見えました。
「早く助けなくっちゃ!」今起こった事、これから起こるだろう事で体がワナワナしてる事に自分でもびっくりしながら、手にはタオルを持ち、娘にダンボールの箱を持ってこさせて、気がつき起き上がった鳥を傷つけないように両手ではさみ、箱に入れました。
これからどうしようと姑と話してると、娘が鳥を見たくて少しあけた瞬間部屋の中にげ飛び出してしまったのです。食卓のいすの背もたれにとまり私を見ているその鳥の目の、なんと愛らしく、それでいてその存在感と迫力のあること・・・・!一瞬にして魅せられてしまった我が家の女性陣だったのです。
「夏紀、カメラ!」「おばあちゃん、デジカメ!」叫びながら私はビデオの用意をしてました。
ようやく箱に中に連れ戻し、怪我は無いか調べて、自然に戻してあげるためしかるべく人を探そうという事にしました。この家を建て替えてから、庭にりんごを置くようしたら野鳥がくるようになり、名前を調べるために岩手日報社版「岩手の鳥獣百科」を備えていたので、とりあえず何という鳥か調べることにしました。そこにはこの鳥と似たような「オオコノハズク」を保護して元気になるまでお世話をした方の紹介文が載っていたのです。宮古の遠藤公男さんという方で、私はすぐに番号案内に問い合わせました。訳を話したら、とっても親切に「すぐに手配しましょう。」とおっしゃってくださり、程なく訪ねてきてくださったのが何と、日本野鳥の会盛岡支部長の中村茂さんだったのです。遠藤さんは中村さんの肩書きと「ひげがあって、鳥にとっても詳しい方で、NHKの昼の番組で鳥の紹介もしてる方なので彼にお任せください。」と言って下さいました。
中村さんに鳥を見ていただき、この鳥が「」の少し年老いた成鳥である事、あまりダメージが無い事鳥の専門家の彼でさえ30年にたった4回しか会った事の無い、それはそれはすごい鳥に会ってしまった事、名残惜しいがすぐに安全な場所に返してあげたほうが良い事、遠藤さんが中国や海外にも出かけていくすごい動物作家でいらした事、等伺い、この鳥が運んできてくれた「縁」の不思議さを驚かざるを得ませんでした。
こうして、娘の夏紀、姑共々今年最初の最高のお年玉をもらい、「オオコノハズク」救出・放鳥大作戦は
これ以上無い、まるで映画「未知との遭遇」で何かのメッセージによって自然と集められたかのような,心熱い方々の手で無事行われたのでした。運転のお嬢さんとともに向かったのは主人の父のお墓にほど近い南向きの杉林でした。
中村さんの、「こんなすごい鳥に舞い込まれて、きっと今年いいことがありますよ。」という一言と、父が本当に可愛がってくれた娘の夏紀に、このふくろうがぜんぜん怖がらず頭を撫でさせ、安堵の表情にすら思えるほどなついたのを見てそして父のお墓にある石の守りふくろうを思い出し、もしかしたら天国の父がふくろうになって本当に大変だった2年を経て、「これからは、きっといいことがあるよ。だから、家族力をあわせてがんばりなさい。」と危険な目に会いながらも励ましにきてくれたような気がしてなりませんでした。
思いがけない素晴らしい人との出会い、美しい命をはぐくむ自然を愛し、守っていく事の大切さ、今、自分にできる事の精一杯をしていく事の大切さを、木にとまりこちらを振り返るかのように飛んでいったふくろう「ふくちゃん」に教わりました。感受性豊かな娘の夏紀にとって、「ふくちゃん」との別れはとってもつらかったようでしたが、誰にもできない素晴らしい経験をした宝物のような出来事、冬休みになった事でしょう。
村里ファミリー
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