UNITY Authentic Racing 2006-2007
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月刊スキーコンプ Vol.301 page76-77
ジュニアレーサーのシーズンを通しての戦い方 / 最終回
 ポールトレーニングを行うにあたって
さて、十分な基本トレーニングやフリースキーを行ない、基本動作などの確認が出来てからポールトレーニングに入っていくわけですが、その時にはフリースキーでの感覚や意識をなるべく変えないようにしてポールに入っていくという事がもっとも大切なポイントになります。ポールを意識して無駄な動作を行なってしまうのではなく、フリースキーの感覚をそのまま取り入れていく事によってポールはただ通過するだけというイメージが湧いてきて、フリースキーのようにスムースに滑る事が出来るはずです。逆にポールの中で上手く滑れないという事は、フリースキーでのイメージや感覚が上手く表現できていないということになります。従ってフリースキーを行なう時には、様々なポールセットをイメージして行なう事で、あらゆる斜面やターン弧の動きを確認できるようになります。

フリースキーでワンパターンの動作しか出来ないということは、ある一定のターン弧の動作しか出来なくなり、ポールトレーニングに入ってから苦労することになります。そしてポールトレーニングでは色々な斜面やセットでトレーニングを行ない、様々な場面や状況下においての対応能力を身に付けていくことも必要になってきます。


 調子が悪くなってきた時の対処法
シーズン中様々な理由で調子(技術・成績)が伸び悩んでしまうことがあると思います。そのような時に気分を変えて新雪やコブ斜面を滑り、いつもとは違った感覚でスキーを楽しむという事で、また新たなモチベーションをもってトレーニングに臨む事も調子回復につながるひとつだと思います。

また基本トレーニングを行ない、ポジションや動作、そしてバランス感覚の再確認をすることで、現在の感覚のずれを修正し調子が良かった時の感覚を取り戻す事も可能になるはずです。調子が悪くなった時にはスキー自体が楽しくなくなってくると思いますが、それは誰にでもあることです。それが次へのステップへとつながるチャンスだと前向きに考え、それ自体を楽しんで様々な方法でスキーを楽しんで行なえるよう工夫して行く事が必要になるでしょう。

 レースに向けての調整
多くのジュニア選手は、レース前にどのようなトレーニングを行ないそしてレースに臨んでいけば好結果に繋がるか不安に感じている選手が多いと思います。シーズン始めに技術力の向上を図ったトレーニングをしっかり行ない、レースを想定した難しいポールセットで動作の確認をすることも必要ですが、レース直前の練習としては、とにかく調子を上げるトレーニングをする事が大切になってきます。
いつもより少し簡単な斜面で簡単なセットで滑ることにより、自分は試合で勝てるのだというポジティブな考えを持てるようにすることで、レースでの好結果が期待できるはずです。

レース直前にオーバーワークで疲れきってしまう選手や、難しすぎる条件でのトレーニングで調子を落としてしまう選手も多く見かけますので気をつけるようにしましょう。また、最近はレースの数が非常に多くなった事によって、トレーニングを十分に行なわずにレースばかりを追っていってしまうケースや、調子が悪くなっているのに「次でがんばろう」と気持ちばかりが焦ってしまい、自身を見失ったままレースだけを消化していってしまうケースが増えてきています。
自身の調子やコンディションを考慮しながら適度な数のレースをピックアップし、それらのレースに合わせた調整トレーニングを行なってレースに出場していくことで、技術向上を視野に入れたトレーニングやレースの出場が出来るようになるはずです。レースに出場することが苦痛になるのではなく、出場したいと思う気持ちを持てるような環境を作ってあげることで、選手が最高のモチベーションでレースに臨むことができ、レーサーとしての自覚も生まれてくるのではないでしょうか。
 

 コンディショントレーニングの重要性
オフシーズンの間は、様々なスポーツで体を動かしスキーのためのトレーニングを地道に行なっている選手は非常に多いと思いますが、シーズンが始まってしまうとスキーをするだけで他の運動は何もしなくなってしまう選手が多いのが現状のように感じます。

オフシーズンに基礎体力や筋力などを上げたとしても、シーズン中にスキー以外の運動をしなくなってしまうと、筋力や持久力は落ちてしまいシーズン終了時まで体力が持たずに不調に陥ってしまうことが多くなります。スキーをすることで体力的に疲れますが、その疲れを次の日に残さないようにゲーム性のある運動(サッカーなど)で汗をかき、ボールやバランスボードなどを使って楽しく体幹部の補強やバランス、コーディネーションを向上させるトレーニングを行ないましょう。これらのコンディショントレーニングで、けがの防止やシーズン中の体力、持久力の維持を少しでも行なえるように心掛ける必要があります。





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